24時間のTOKIO、27時間のSMAP

8月30日31日に放送された日本テレビ24時間テレビ、今年のマラソンはTOKIOのリーダー城島茂が101kmを無事完走を果たしました。

武道館でゴールを迎える直前、TOKIOのメンバーが合流し、リーダーと共に並走をしていました。このままTOKIO全員でゴールするのか思いきや、メンバーは武道館の階段直前でストップ。リーダーが「一緒にゴールをしよう!」と手招きするも、メンバーは「1人で行け!」と頑なに動きません。最終的にリーダーが1人でゴールテープを切ることとなります。

SMAPのリーダーとTOKIOのリーダー

このシーンを見て、思い起こした番組があります。2014年のフジテレビ24時間テレビです。今年のメインパーソナリティーはデビュー24周年を迎えたSMAPの五人。40分のノンストップライブをこなして心身ともに疲弊した後に、お台場フジテレビ本社へ五人で歩いてエンディングを迎えるというものでした。
疲労困憊の彼らがスタジオに歩いている最中、長く急な坂が目の前に現れます。その時、SMAPのリーダー中居正広は一列に並んで歩こうと促します。その坂を登り切った後も、先を行くキムタクに対して「一緒に歩こう」と数回促します。
この中居正広の姿が、今回のTOKIOのリーダー城島茂の姿と被るのです。

SMAPのメンバーは一緒にテープを切ることを選ぶかどうか

今回TOKIOのメンバーはリーダーと共にテープを切ることを拒みました。その理由は「今年は関ジャニの24時間だから」というものです。
では、もし仮に中居正広がマラソンを行うとして、SMAPのメンバーはリーダーと共にテープを切ることを選ぶでしょうか。

この問題を考える前に、彼らの育ってきた「畑」を考える必要があります。
つまり、SMAPはフジテレビのバラエティに育てられたジャニーズグループであるということです。フジテレビのバラエティは従来ティーンからF1、M1層(20〜34歳の男女)をターゲットに確固たる地位を築いています(最近はテレ朝や日テレに抜かれつつありますが)。そのような「畑」の中で育てられた彼らは、「どうしたらテレビ映えするか」「どうしたら視聴者が喜んでくれるか」ということを優先的に考える習性が備わっているのだと思います。
それを裏付けるものとして、「笑っていいとも最終回」という事例からSMAPファンの方が分析を行ったレポートがあります。

「家」を失ったSMAPの来し方と行く末(「笑っていいとも!」最終回感想に代えて)http://htn.to/hQtcZP
ぼくが推測するに、SMAPの五人は一緒ゴールテープを切るんじゃないかと思います。それはSMAPが圧倒的な国民的アイドルであるが故に、「五人でゴールテープを切ること」を求められていると香取くん辺りが敏感に察知してしまうんじゃないかと感じてしまいます。

TOKIOの鈍感さ

と、ここまでSMAPのことばかり書いてきましたが、TOKIO関ジャニに対する配慮も胸にくるものがあります。

これはいい意味でテレビのこと、自分たちが求められているものに鈍感なのではないでしょうか。
こちらのサイトでは、TOKIOに関する日経エンタテイメントの記事が紹介されています。
さらに驚くべきは、前出の「日経~」の記事によると、DASH島で半年かけて古井戸を見事に再生させた模様を番組プロデューサーがスペシャルで放送すると伝えたところ、メンバーからこんな言葉が返ってきたことだ。 「あんなのテレビで放送できるの?」 テレビで放送しないんだったら、何のためにアイドルが半年も井戸修復やってんだよ!と逆に尋ねたくなるが、プロデューサーは「いい意味でテレビ用に動いてないことが、映像の説得力や求心力につながっているんじゃないでしょうか」と述べている。  (http://t.co/fm5tyDetfB)


フジテレビに育てられたSMAPと、第一次産

業に育てられた(?)TOKIO。似ているように

見えて、その本質は非なるものなのかもしれ

ません。