andymoriの「目」

昨日8月29日山梨県山中湖交流プラザきららで行われた「SWEET LOVE SHOWER 2014」のヘッドライナーでandymoriが登場し、新曲を含めた全19曲を披露しました。

 

今回のライブを機に、解散する予定だったものの「もう一回やろう!」という小山田さんの一言で各方面にどよめきが起きていました。(ぼくは行っていないのでそのどよめきを確認したのはSNS上だけですが・・・)

 

ぼくが初めてandymoriに触れたのは、4年前の大学一年生の頃。深夜ラジオから「クレイジークレイマー」が流れてきて、そのメロディの軽快さと小山田さんの鋭いのに柔らかい声に頭がポーっとなったのを強く覚えています。

その年のCOUNT DOWN JAPANでは1時頃の3~4番目に大きな会場であったのに、2年後のROCKS TOKYOではメイン会場のトップを張っていました。

(近年であればKANA-BOONやキュウソ、ゲスの極みなど、腕のある若手バンドの波及速度・加速度には目を見張るものがあります。)

 

何を思い、どんな反応をしたのか

ということで、8月29日30日に起きた、andymoriに関する反応を簡単にまとめてみました。

・多くのアーティストがandymoriの楽曲を演奏(キュウソの「すごい速さ」、SAKANAMONの「1984」、SHISYAMOの「僕が白人だったら」)

・ナタリーのfav数(8月30日12時半時点で3300!!)

鴻上尚史、WHITE ASHのび太ピエール中野などの著名人がツイッター上で反応

などなど。

こう見ると、特定の層のみならず幅広い方々から愛されている様子が伺えます。

 

何故andymoriはこんなにも惹きつけるのか

どうしてみんなandymoriに惹かれるのでしょう。彼らの不思議な引力にみんな引き寄せされるのは一体何故でしょう。

音楽ジャーナリストの宇野さんが、小説家の樋口さんとの対談の中で以下のように語っています。

宇野:さっき樋口さんも言っていたように、僕も昔、まだ彼らがインディーズでデビューしたばかりの頃に小さなライブハウスで小山田君とすれ違った時、「なんだ、このキラキラした男の子は!」って驚いていたら、数分後にステージに上がってて、そこで彼がandymoriのメンバーだということを初めて知ったんですけど(笑)。でも、ステージ上でさらにキラキラするかといったら、そういうわけでもない。ステージ上では自分の輝きをわざと出さないようにしているんじゃないかって思うくらい。よく、中学生くらいの女の子で、自分の本当の美しさに気づいていない子っていたりするじゃないですか。彼は、そんな感じのまま30歳になってしまった男の子って感じがするんですよ(笑

また、きゃりーぱみゅぱみゅTwitterで以下のように呟いています。

@pamyurin: 昨日はSLSではじめてandymoriの小山田さんとお会いしました!「少しお茶しまませんか?」と誘ってもらってお喋りしてました。目がとても綺麗な優しい人だった。。 

この二つに共通しているワードは「綺麗」「キラキラ」です。小山田さんと出会った人は彼の身体から放たれるキラキしたオーラや眼の綺麗さに驚いているのです。


石目と星目

この共通項から、とある話を思い出しました。2014年7月26日の東京ポット許可局での「芸人、目が怖い論」です。

東京ポット許可局とは、マキタスポーツプチ鹿島サンキュータツオの三人で行っている深夜ラジオです。

バラエティの仕事も多いマキタスポーツは、オードリーの若林や南海キャンディーズの山里、ひいては明石家さんまなど、売れている芸人の目が怖いことに気付きます。(否定的な意味ではなく)それを彼は石目と呼び、一方でアーティストやミュージシャンは星目であると考えます。


場を制御・管理しながら笑いへと持っていくため、MCなどを生業とする芸人さんの目は怖くなるのでしょう。

その一方で、自分の感情をさらけ出して表現することを生業とするアーティストは、人気がある人であればあるほど、その人はキラキラした目なのでしょう。

小山田さんの引力の秘密は、少年のようなキラキラした情感溢れるメロディと声、そして星目はその表れなのかもしれません。