電車とお母さんと赤ちゃんとベビーカー

 今日朝起きて何気なくTwitterを読んでいたら、友人が以下のように呟いていました。

「 電車って、ベビーカー押すママさんたちに優しくない。申し訳なさそうに乗るママさんたち見てると、電車てなんでこんな作りしてるんだろって思う。ベビーカー置けるように工夫された車両が1つでもあれば違うのに。」

 電車の中でのベビーカーに対する目に関しては「なるほど」と思いました。

 ぼくの母親は「電車乗る時はベビーカー畳んであんたを抱っこして乗ってたわよ!」なんて言っていました。「皆さんのスペースを邪魔してごめんなさいね…」という、母親なりの他者に対する申し訳なさから来る行動でしょう。

東京周辺の乗り降りが激しい駅で、混雑時にベビーカーで乗るのは中々厳しいのが現状です。朝のラッシュや夕方の帰宅ピーク時にベビーカーで乗車することなどもってのほかです。押しつぶされちゃいます。


「ベビーカーが置けるように工夫された車両か…なんか手はないかな…」と考えた時、ふと女性専用車が浮かびます。痴漢行為の多発などから、もともと「女性が安心して乗車できること」を目的に女性専用車両が設置されました。

ちなみに日本初の女性専用車両は1910年代前半みたいですね。(wiki参照)ただ、この時の理由が「女性と男性が一緒に乗車すべきではない」から、と…。当時の現状を見たらなかなかキング牧師がスピーチしてくれそうですね。


それはさておき、東京の女性専用車両は特定の混雑時にしかサービスを行っていません。ただ、関西では少し様子が異なるようです。以下は2013年7月13日の日経新聞の記事です。

関西での終日運行は02年12月、阪急電鉄京都本線で始めた。現在、大阪府内でJR西、大阪市営地下鉄、阪急、北大阪急行電鉄の4事業者13路線が実施し、JR西は休日も運行する。
 大阪市交通局は「02年の導入当初は『逆男女差別だ』など批判も受けましたが、最近はわずかです」と話す。実際にホームで男性客に聞いてみた。「女性のためには、ええんとちゃう。不公平とは思わんなあ」(30代会社員)。「合理的や。ずっと昔からあったような気がするわ」(60代自営業)
その表れが専用車両の位置。東京では大半の路線が先頭か最後尾にある。「乗務員に近く、何かあった時に対応しやすい」(東武)からといい、防犯優先といえるだろう。一方、関西では大半の路線が列車の中央付近に設ける。「分かりやすさを重視」(JR西)、「混みにくい位置」(阪急)など、女性客の利便性や快適性に重きを置く。

この記事では、東京と大阪での女性専用車両の比較が行われています。混雑率の違いなどもありますが、終日での導入(しかも中央車両)に異を唱えない関西男性の器量の大きさが光りますね。

 ぼくがいつも乗っている電車では、乗り込むとすぐスマホと向き合う人たちばかりです。ふと我に帰ってその光景を眺めると、なかなかの違和感…というより気持ち悪さがあります。

このような状況の中で、ベビーカーを持つお母さんにどういう目が向けられるのか。


自分の領域に入られることを煩わしいと思うのではなくその人を心配してあげられる程に、人を認める心と眼を持っていたいものです。